ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナブラチロワ」の意味・わかりやすい解説
ナブラチロワ
Navratilova, Martina
チェコスロバキア出身のアメリカ合衆国のテニス選手。左きき。8歳でテニスのトーナメントに出場。1972~75年チェコスロバキアで 1位にランクされていた。1975年にアメリカに亡命,1981年にアメリカの市民権を取得した。1978年世界四大大会の一つ,ウィンブルドン選手権大会女子シングルスで初優勝,翌 1979年に 2連覇を果たしてトッププレーヤーの仲間入りをした。1982年にウィンブルドン選手権,全仏オープンの女子シングルスで優勝。翌 1983年には全米オープンテニス選手権大会,ウィンブルドン選手権,全豪オープンの女子シングルスでそれぞれ優勝した。1983年のウィンブルドン選手権優勝を皮切りに,四大大会で 6連勝を達成。1990年までに全仏オープン 2回,全豪オープン 3回,全米オープン 4回,ウィンブルドン選手権では前人未到の 9回(1982~87 6連覇)優勝の記録を残した。1994年シングルスの第一線から引退したものの,2000年にはプロ選手としてダブルスに復帰し,2006年に引退。四大大会での成績は,シングルス 18勝,ダブルス 31勝,混合ダブルス 10勝。2000年国際テニス殿堂入り。同性愛者の権利獲得などの社会運動にも積極的に携わっている。
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