( 1 )語源は断定の助動詞「なり」に接続助詞「とも」の付いたもの。「設日本国の外なる新羅・高麗なりとも、雲のはて海のはてなりともをくれ奉るべからず」〔延慶本平家‐三末〕というような例から発して、中世末に断定の「なり」の勢力が衰えるとともに「なりとも」全体が一語の副助詞として働くようになったと思われる。その時期を明らかにすることはむずかしいが、①の挙例「史記抄」のような「を‐なりとも」は、すでに一語の助詞と認められる。
( 2 )この語は中世末・近世に多用されるが、近代には衰え、多くの場合「何なりとも」といった成句で使われる。
2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...