ナンマドール遺跡(読み)ナンマドールイセキ

デジタル大辞泉 「ナンマドール遺跡」の意味・読み・例文・類語

ナンマドール‐いせき〔‐ヰセキ〕【ナンマドール遺跡】

Nan Madol Ruinsミクロネシア連邦ポンペイ島南東部にある遺跡柱状玄武岩を積み重ねた巨石建造物からなる。12世紀頃に建設されたサウテロール王朝の中心地だった場所で、宮殿のような建物や墓などがある。2016年、世界遺産文化遺産)に登録、同時に保全状況の悪さから危機遺産にも登録された。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界の観光地名がわかる事典 「ナンマドール遺跡」の解説

ナンマドールいせき【ナンマドール遺跡】

ミクロネシア連邦のポンペイ(ポナペ)島南東部に位置する古代遺跡。92もの島と、その上に石柱を井桁状に積み上げた多くの建造物が遺されている。その広さは90万m2にも及び、11世紀に栄えたシャーウテール王朝の要塞跡と伝えられる。それぞれの島は王家の墓や住居守備隊の住居、葬儀貯蔵などの目的を持って造られているが、これだけの巨石をどのように運んだかや、その実態や建造にたずさわった人たちについては不詳である。◇現地では「はざまの地」といわれている。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android