ニューギニア戦線

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ニューギニア戦線

1942年3月以降、南太平洋のニューギニア島(現パプアニューギニア、インドネシア)と周辺で太平洋戦争の終戦まで続いた激戦。日本軍は島東部に上陸したが、一方で海路攻略作戦に失敗。7月に山越えの「ココダ道」から連合軍の航空基地があるポートモレスビー攻略作戦を開始したが、戦況悪化から9月に「転戦」命令が下り、退却の末に敗北した。43年1月以降は4千メートル級の山を越え、西部敗走ビアク島などで持久戦の抵抗を続けた。制空権を握る連合軍に補給路を断たれ、慣れないジャングルでの過酷な行軍によってマラリア感染や飢えによる死者が続出し「地獄の戦場」と形容された。ニューギニア戦線に送られた20万人超のうち18万人が戦没し、生還率は極めて低かった。(共同)

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