ニューベッドフォード(読み)にゅーべっどふぉーど(英語表記)New Bedford

デジタル大辞泉 「ニューベッドフォード」の意味・読み・例文・類語

ニュー‐ベッドフォード(New Bedford)

米国マサチューセッツ州南東部の都市。バザーズ湾に面する良港をもつ。19世紀半ばまで世界有数の捕鯨基地として栄えた。現在も漁業が盛ん。捕鯨の歴史を紹介する博物館がある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ニューベッドフォード」の意味・わかりやすい解説

ニュー・ベッドフォード
にゅーべっどふぉーど
New Bedford

アメリカ合衆国、マサチューセッツ州南東部、バザード湾西の都市。人口9万3768(2000)。商工業の中心で、良港を有す。工業は多種にわたり、衣料繊維、電気機械、ゴム、ガラスなどがその中心をなす。1640年町が建設され、1847年市制を敷いた。独立戦争後、世界屈指の捕鯨基地として隆盛を極めた。しかし、石油の発見などにより、1850年代をピーク衰退を始め、その後おこった綿紡績も1920年代を境に下降していった。市内には、捕鯨港として発展した当時をしのぶ捕鯨博物館があり、オールド・ダートマス歴史協会には捕鯨に関する多くの資料が保存されている。またメルビルの『白鯨』の舞台となった所としても知られる。

[作野和世]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニューベッドフォード」の意味・わかりやすい解説

ニューベッドフォード
New Bedford

アメリカ合衆国,マサチューセッツ州南東部,バザーズ湾に面する港湾都市。 1652年プリマスからの入植に始る。最初ベッドフォードと呼ばれたが,ボストン北西のベッドフォードと区別するため現名に変更。 1820年までは世界最大の捕鯨基地の一つとしてにぎわい,最盛期の 57年には登録捕鯨船は 329隻に達した。その後,捕鯨業は衰退し,綿織物工業が中心となった。現在は,縫製,電気,機械器具,ゴム,真鍮など種々の製造業や漁業が盛んである。コッド岬やデューク島周辺地域への渡航地点であり,歴史博物館などもある。人口9万 9922 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android