単数形はgnoccoであるが料理名としては複数形を用いる。語源は、ロンバルド語からベネト方言に入ったgnoco(でっぱり、こぶ)であろうといわれている。ジャガイモをゆでてつぶしたものと、小麦粉または硬質小麦粉でつくる団子状のものをさし、料理としては、その団子をゆでてミートソース、バター、チーズなどをかけて仕上げる。地方によって材料や調理の仕方がかなり異なる。たとえば有名なローマ風ニョッキは、硬質小麦粉、牛乳、卵、バターで団子をつくって天火で焼き、バターやチーズをかけて仕上げる。通常、プリモ・ピアット(第一の料理)に入るが、ラツィオ地方(イタリア中央部)の牛乳のニョッキは菓子の一種である。
[西村暢夫]
敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...