ネットボール(英語表記)netball

翻訳|netball

デジタル大辞泉 「ネットボール」の意味・読み・例文・類語

ネット‐ボール(net ball)

バスケットボールから派生した球技選手の行動範囲が一定区域だけに制限されていることと、ドリブルが禁止されていることの二つが、バスケットボールと大きく異なる。1チーム7人で行う。選手どうしが連携し、パスをつなぎながらボールを運びシュートする。
テニスバレーボールで、サーブネットに触れて相手コートに入ること。テニスではレット(サーブのやり直し)となる。バレーボールでは、以前はサーブ無効となったが、現在では有効とされており、試合が続行される。
[補説]1は、1900年前後の英国で考案された。当初プレーヤーは女子に限られていたが、近年男子も含めて行われている。

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精選版 日本国語大辞典 「ネットボール」の意味・読み・例文・類語

ネット‐ボール

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 洋語netball ) テニスなどで、サーブした球がネットに触れて相手方のコートにはいること。
  3. ( [英語] net ball ) 球技の一つ。バスケットボールに似たゲームで、一チーム七人ずつの二チームが、ボールをパスしながらゴールリングに入れて得点を競う。

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改訂新版 世界大百科事典 「ネットボール」の意味・わかりやすい解説

ネットボール
netball

ボールを用いて2チームが競うスポーツの一つ。イギリスを中心にその関係諸地域に普及している競技のほか,日本の小学校では別種のゲームがネットボールの名で行われている。前者はバスケットボールの一つの変型として1900年前後にアメリカからイギリスに伝えられ,主として女子学生のスポーツとして発展した。コートは幅50フィート(15.24m),長さ100フィート(30.48m)で,長辺を3等分したエリアに分けられる。両端中央のゴールポストの高さ10フィート(3.05m)のところに直径15インチ(38.1cm)のネットつきリングを設ける。ゴールポストから半径16フィート(4.88m)の半円を描いてシューティングサークルとする。1チームは7人からなり,各人はボールを手にしているいないに関係なくプレーするエリアが制限され,ゴールシューターまたはゴールアタックのみがシューティングサークルに入ってゴールすることができる。ボールは同一または隣接エリアにのみ投げられる。試合時間1時間の得点で勝敗を決める。日本のネットボールは高さ2mほどのネットをはさんで,二つのチームがボールをやりとりするもの。バレーボールと似ているが,ボールはキャッチして投げ返す。コートの外からネット越しに相手コートへボールを投げ入れ,相手チームはそのボールが地面に落ちないうちにキャッチし,その場から投げ返す。パスは3回までとし,3回以内で相手コートに入れればよい。チームの人数は9人から12人で行うことが多い。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ネットボール」の意味・わかりやすい解説

ネットボール
netball

バスケットボールに似た女子の屋外球技。 19世紀後半にアメリカから伝わった女子用ルールのバスケットボールをもとにイギリスで行なわれるようになり,その後イギリス連邦諸国を中心に広まった。チーム構成はセンター3人,アタッカー2人,ディフェンダー2人の合計7人。コートは 30.5m× 15.25mの長方形で,両端に高さ 3.05mのゴールポストがあり,ネットのついたリングが設けられ,その下にアタッカーがシュートする半径 4.9mの半円のゴールサークルがある。ゲームは2人のアタッカーにボールを回し,相手チームのディフェンダーの防御を破ってアタッカーがシュートし,得点を競う。バスケットボールと違うおもな点は,シュートする役目のアタッカー,ボールをアタッカーにパスするセンター,相手のゴールを阻止するディフェンダーと役割が決まっていて,それぞれのポジションの行動範囲が規定されていること,アタッカー以外のプレーヤーのゴールは得点にはならないこと,ドリブルでボールを運ぶことができないことなどである。

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