ネネツ自治管区(読み)ネネツ(その他表記)Nenets

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ネネツ自治管区」の意味・わかりやすい解説

ネネツ〔自治管区〕
ネネツ
Nenets

1977年までネネツ民族管区。ロシア北西部の自治管区。行政中心地ナリヤンマルバレンツ海に面し,洋上のバイガチ島,コルグーエフ島などを含み,西はカニン半島から東はユゴールスキー半島まで広がる。西はアルハンゲリスク州,東はヤマロネネツ自治管区,南はコミ共和国と接する。一部の丘陵地帯を除いて大部分平地で,北部はツンドラ,南部は森林ツンドラ地帯に入る。主要河川はペチョラ川。ウラル語族サモイェード語派に属する言語をもつネネツ人の居住区であるが,ネネツ人は住民の 15%程度である。住民はおもにナリヤンマルと北東部沿岸のアムデルマに住む。主要産業はトナカイや毛皮獣の飼育,狩猟漁業,製材業である。交通網は未発達で,ペチョラ川が航行に利用される。面積 17万 6400km2。人口5万 4900 (1991推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む