日本大百科全書(ニッポニカ) 「ノッテボーム」の意味・わかりやすい解説 ノッテボームのってぼーむMartin Gustav Nottebohm(1817―1882) ドイツの音楽学者、作曲家。ベルリン、ライプツィヒで作曲やピアノを学び、ウィーンで教師をしながら作曲活動をした。メンデルスゾーン、シューマン、ブラームスらと交友関係をもち、学術的な態度で作曲家を見直す方向をとるようになる。とくに自筆譜や文書を丹念に吟味することで作品の様式・年代を探り、主題目録や分析的伝記を書くという方法を確立し、近年の類似の作業の基礎をつくった。主著に『ベートーベニアーナ』(1872)、『シューベルト主題目録』(1874)、『モーツァルティアーナ』(1880)がある。[山口 修] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例