のらくろ(読み)ノラクロ

デジタル大辞泉 「のらくろ」の意味・読み・例文・類語

のらくろ

田河水泡たがわすいほう作の連載漫画。また、その主人公の名。のら犬の黒吉軍隊に入り、失敗を重ねながらも昇進していく物語漫画で、雑誌少年倶楽部」の昭和6年(1931)新年号に初登場した。

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デジタル大辞泉プラス 「のらくろ」の解説

のらくろ〔漫画〕

田河水泡による漫画作品。孤児の犬が猛犬聯隊という犬の軍隊へ入隊して活躍する物語。『少年倶楽部』1931年~1941年に連載講談社から1967年に「のらくろ漫画全集」全1巻で刊行された。第29回(2000年度)日本漫画家協会賞 選考委員特別賞受賞。
②①を原作とする日本のテレビアニメ。放映はフジテレビ系列(1970年10月~1971年3月)。制作:TCJ動画センター(現:エイケン)。声の出演:大山のぶ代ほか。軍に入隊した野良犬・のらくろが主人公。

のらくろ〔キャラクター〕

株式会社丸運のキャラクター。キャラクターは田河水泡の漫画から。1981年登場。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「のらくろ」の解説

のらくろ

田河水泡(たがわ-すいほう)の漫画の主人公。
本名は野良犬黒吉。みなしごの野良犬で,軍隊にはいり,二等兵から毎年昇進して大尉になる。昭和6年から16年まで「少年倶楽部(クラブ)」に連載され,庶民性とナンセンスな笑いが人気をよんだ。「のらくろ二等兵」にはじまる単行本が戦前10冊,戦後5冊刊行された。

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世界大百科事典(旧版)内ののらくろの言及

【田河水泡】より

…東京に生まれ,日本美術学校を卒業,前衛画家を志すが挫折し,一時は生活のために落語の台本を書いていた。1931年から講談社の《少年俱楽部》に《のらくろ》を連載。擬人化した犬を主人公として,犬の軍隊での出世物語を描いたもので,軍国の世相を反映しながらも風刺の笑いがこめられ人気を博し,単行本も大ベストセラーとなった。…

※「のらくろ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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