20世紀西洋人名事典 「ノリスフランクリン」の解説
ノリス フランクリン
Norris Franklin
1870 - 1902
米国の小説家。
シカゴ生まれ。
別名ノリス〈Frank Norris〉 フランク。
カリフォルニア大学、ハーバード大学で学び、サンフランシスコで記者となり週刊誌「ウェーブ」で活躍した。1898年に海洋冒険小説「レディ・レッティ号のモラン」でデビューし注目された。その後、遺伝と環境の力によって破滅する人間の姿を描いた問題作「マクティーグ」(1899年)で自然主義文学の旗手となった。ゾラの写実的手法と、ロマンス的要素の強い作風で、小麦三部作の「オクトパス」(1901年)、「穀物取引所」(’03年)で本領を発揮した。32才の若さでなくなったため第三部の「狼」は未完に終わった。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報