ハナナ(読み)はなな

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハナナ」の意味・わかりやすい解説

ハナナ
はなな / 花菜
[学] Brassica rapa L. var. oleifera DC.
Brassica campestris L.

アブラナ科(APG分類:アブラナ科)の一年草。花を野菜として利用するのでナバナ(菜花)ともいう。チリメンハクサイから分離してできたといわれるが、詳細はわからない。冬季に千葉県や淡路島暖地で切り花として栽培される。品種は大きく分けて、葉が縮緬(ちりめん)状に縮むチリメン系と、広葉で縮みがなく花房が大きい丸葉系がある。つぼみが柔らかくて美味なので、ツマナ(つま菜)とよび、野菜としての出荷も多い。アブラナとごく近縁であるが、アブラナと異なる点は、花茎は太くて伸びず、葉は小形で、葉柄、花柄ともに短く、総状花序に形よく花がつく。花色は同じく黄色であるが、花は大きく、よく開く。9月中旬から下旬播(ま)きで、12月以降、短日の真冬でもよく開花する。

[横山二郎 2020年12月11日]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

4月1日の午前中に、罪のないうそをついて人をかついでも許されるという風習。また、4月1日のこと。あるいは、かつがれた人のこと。四月ばか。万愚節。《季 春》[補説]西洋もしくはインドに始まる風習で、日本...

エープリルフールの用語解説を読む