20世紀西洋人名事典 の解説
ハンス・アドルフ クレブス
Hans Adolf Krebs
1900.8.25 - 1981.11.22
英国の生化学者。
元・オックスフォード大学教授。
ドイツのヒルデスハイム生まれ。
ゲッティンゲン、フライブルク、ミュンヘン、ケンブリッジなどの大学で学び、O.H.ワールブルクに師事し、呼吸酵素の研究に従事する。フライブルク大学では1932年にほ乳類などで尿素形成の回路的経路「オルニチン回路」を発見。また、シェフィールド大学では体内で糖が酸化的に分解してエネルギーを発生するTCA回路いわゆる「クレブス回路」を発見した。この研究によって、’53年にリップマンとともにノーベル生理医学賞を受賞した。’54年からはオックスフォード大学教授となり、’58年にサーの称号を得た。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報