20世紀西洋人名事典 の解説
ハンス・クリスティアン ブランナー
Hans Christian Branner
1903 - 1966
デンマークの小説家。
小玩具工場の生活を描いた「玩具」(1936年)でデビューし、「浜辺で遊ぶ子供」「女についての夢」、「2分間の沈黙」(’44年)などで名声を確立した。現代北欧の孤独と不安の精神を代表する作家で、特に子供の恐怖心理を描く事を得意としている。ナチス占領下では「誰も夜を知らない」(’56年)は抵抗文学として知られている。代表作の「騎手」(’49年)はカミュの「ペスト」と比較される。戯曲にも手がけている。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報