現代外国人名録2016 の解説
ハンス・マグヌス エンツェンスベルガー
Hans Magnus Enzensberger
- 職業・肩書
- 詩人,評論家
- 国籍
- ドイツ
- 生年月日
- 1929年11月11日
- 出生地
- バイエルン州カオフバイレン
- 学歴
- エアランゲン大学,パリ大学
- 学位
- Ph.D.
- 受賞
- Hugo Jacobi Prize〔1956年〕,Kritiker Prize〔1962年〕,ビュヒナー賞〔1963年〕,パゾリーニ賞〔1982年〕,ハインリッヒ・ベル賞〔1985年〕,アストゥリアス皇太子賞〔2002年〕
- 経歴
- 第二次大戦後、通訳、闇商人、バーテンダーなどをしながらギムナジウムを卒業。エアランゲン大学、パリ大学では文学と哲学を専攻。“47年グループ”の一人。1955年学位論文「ブレンターノの抒情作品―ドイツ・ロマン派の詩学」で注目を浴び、’57年処女詩集「Verteidigung der Wölfe(狼たちの弁明)」を発表、続く「国の言葉」(’60年)「点字」(’64年)と合わせて詩人としての地位を確立した。’63年には西ドイツ最高の文学賞であるビュヒナー賞を受賞。また評論の世界でも活躍。詩、評論、いずれにおいても資本主義体制批判の立場をとる。’65年より先鋭的思想誌「Kursbuch(時刻表)」を主宰。’80年には「Trans Atlantic」誌を創刊した。他の著書に、評論集「細目」(’62年)、「政治と犯罪」(’64年)、「ヨーロッパ半島」(’87年)、長編詩「タイタニック沈没」(’78年)、戯曲「ハバナの審問」(’70年)、「人間好き」(’84年)、記録文学「スペインの短い夏」(’72年)、「がんこなハマーシュタイン―ヒトラーに屈しなかった将軍」(2008年)など。また人気ソングブック「千枚皮」の編集担当のほか、「ねこのアイウエオ」「数の悪魔―算数・数学が楽しくなる12夜」など、子供向けの本もある。1973年に来日、講演を行った。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報