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弦楽四重奏 げんがくしじゅうそうstring quartet

翻訳|string quartet

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

弦楽四重奏
げんがくしじゅうそう
string quartet

四つの弦楽器 (バイオリン 2,ビオラチェロ) による室内楽重奏(→室内楽)。ピエトロ・A.G.スカルラッティ以後,特に古典派を頂点として現代にいたるまで,すべての室内楽中最も理想的な形態とされ多くの傑作が生まれた。ベートーベンに 17曲,シューベルト 15曲,チャイコフスキー 3曲,バルトーク 6曲,ショスタコビッチには 15曲がある。

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百科事典マイペディアの解説

弦楽四重奏【げんがくしじゅうそう】

バイオリン2(第1,第2バイオリン),ビオラ1,チェロ1の弦楽器による合奏。最も調和した,表現力に富む組合せといわれる。前古典派以後盛んになり,構成も初めはディベルティメントと変りなかったが,F.J.ハイドンに至ってソナタ形式を前提とした4楽章形式の緻密(ちみつ)な弦楽四重奏曲の形態が完成をみた。
→関連項目古典派音楽室内楽バイオリンボッケリーニ

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世界大百科事典 第2版の解説

げんがくしじゅうそう【弦楽四重奏 string quartet】

4個の弦楽器で合奏する演奏形態。18世紀後半以後見られる室内楽の一形態で,ふつうバイオリン2,ビオラとチェロ各1を用い,その楽曲を弦楽四重奏曲という。一般にテンポの速めのソナタ形式による第1楽章,テンポの緩徐な第2楽章,メヌエットあるいはスケルツォの第3楽章,再びテンポの速い第4楽章からなるが,中間2楽章が入れ替わることもしばしばあり,この4楽章構成も絶対的なものではない。弦楽四重奏の起源は,18世紀の音楽様式の大きな変化全体と関係しており,一概に特定できない。

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大辞林 第三版の解説

げんがくしじゅうそう【弦楽四重奏】

バイオリン二、ビオラ、チェロ各一の編成の室内楽重奏形式。一八世紀後半、ハイドンが完成して以後、最も洗練された室内楽形式とされる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

弦楽四重奏
げんがくしじゅうそう
string quartet

第1、第2バイオリン、ビオラ、チェロの四つの弦楽器による室内楽。さまざまな室内楽編成のなかでももっとも調和のとれた響きと豊かな表現力を備えており、古典派時代に近代の室内楽の中心をなす曲種として完成された。形式的には交響曲と同じく四つの楽章からなり、弦楽四重奏のためのソナタといえる。曲種としての特徴は、「4人の理性的な人間の対話」(ゲーテ)と評されるように、個としての独立性を有する四つの楽器が対話風に楽想を発展させるところにある。
 複雑な前史をもつが、古典的な四重奏様式は、68曲を残したハイドンによって確立された。1781年の「作品33」が完成段階を告げる作品とされる。モーツァルトは23曲を残しており、「作品33」に触発されて書いた「ハイドン四重奏曲」を含む最後の10曲で内容的な深さを追究した。ベートーベンの17曲、なかでも思索的な気分をたたえた後期6曲は、この曲種で前人未踏ともいえる高みを築いている。ロマン派時代には、創作の中心からはやや後退したものの、シューベルト、シューマン、ブラームスと古典派の流れをくむ作曲家に伝統が受け継がれ、またスメタナやドボルザークが民族色豊かな作品を残した。その後、19世紀末から20世紀前半にかけて、弦楽四重奏曲はふたたび重要性を増し、ドビュッシー、ラベル、シェーンベルク、ヤナーチェクら多数の作曲家の手で、それぞれ特色ある作品が生み出された。なかでも、バルトークの6曲とショスタコビチの15曲は、ベートーベンの精神を現代に受け継ぐ重要作とされる。[大久保一]

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世界大百科事典内の弦楽四重奏の言及

【室内楽】より

…その中心は弦楽合奏であり,奏者の数によって三重奏,四重奏,五重奏などと呼ばれ,かつ特徴ある楽器が明示された。すなわち,弦楽器のみの四重奏は弦楽四重奏,それにピアノが加わった場合にはピアノ五重奏,などという。また,管楽八重奏といったように,ときには管楽器のみによる室内楽も存在した。…

※「弦楽四重奏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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