ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バキュリデス」の意味・わかりやすい解説
バキュリデス
Bacchylides
[没]前450頃
ギリシアの抒情詩人。叔父シモニデスの跡を継いでギリシア各地の貴族の宮廷に雇われ,あらゆる種類の合唱隊歌を作った。前 476年頃叔父とシチリアに渡り,シラクサのヒエロン1世の宮廷でピンダロスと腕を競った。のち追放されて,ペロポネソスに住んだらしい。作品は 1896年にパピルスのなかから発見されたエピニキオン (競技祝勝歌) 14編とディチュランボス 5編,および断片が現存。ディチュランボスはほかの詩人のものがすべて失われたため,特に貴重である。
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