ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バッゲセン」の意味・わかりやすい解説
バッゲセン
Baggesen, Jens Immanuel
[没]1826.10.3. ハンブルク
デンマークの詩人。新古典主義からロマン主義への転換期における指導的詩人であったが,安らぎを知らぬ不安な魂の持主で,完成した作品は少い。ニーオで書いた韻文の短編集『ユーモラスな話』 Komiske Fortællinger (1785) で名声を得たが,ドイツ心酔者の彼はまもなくドイツに旅立ち,のちにはフランスにおもむき,生涯の大半を異郷で過した。晩年にはロマン主義に激しく反対した。主著『迷宮』 Labyrinten (92~93) は,旅とその間の思索の混沌とした記録である。
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