バッゲセン(英語表記)Baggesen, Jens Immanuel

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バッゲセン」の意味・わかりやすい解説

バッゲセン
Baggesen, Jens Immanuel

[生]1764.2.15. コルセール
[没]1826.10.3. ハンブルク
デンマークの詩人。新古典主義からロマン主義への転換期における指導的詩人であったが,安らぎを知らぬ不安な魂の持主で,完成した作品は少い。ニーオで書いた韻文の短編集『ユーモラスな話』 Komiske Fortællinger (1785) で名声を得たが,ドイツ心酔者の彼はまもなくドイツに旅立ち,のちにはフランスにおもむき,生涯大半異郷で過した。晩年にはロマン主義に激しく反対した。主著迷宮』 Labyrinten (92~93) は,旅とその間の思索の混沌とした記録である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android