バロンデッセ(読み)ばろんでっせ(その他表記)ballon d'essai フランス語

デジタル大辞泉 「バロンデッセ」の意味・読み・例文・類語

バロン‐デッセ(〈フランス〉ballon d'essai)

観測気球
ある計画などに対する反応をうかがうために意図的に公表される意見など。「バロンデッセ的な観測記事

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バロンデッセ」の意味・わかりやすい解説

バロン・デッセ
ばろんでっせ
ballon d'essai フランス語

元来は気象観測用の試験気球の意。転じて、政治家などが世論動向周囲反響を探るために、意識的に関係の情報を流したり、特定発言を行ったりすることをさす。報道機関が介在する場合には、リークleak(漏洩(ろうえい))、消息筋の情報として書いてよいと承諾を与えること、などによって情報操作が加えられ、この「観測気球」があげられることもある。世論操作がねらいなので、報道者としては注意を要する。

[桂 敬一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android