バンスカービストリツァ(読み)ばんすかーびすとりつぁ(英語表記)Banská Bystrica

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バンスカービストリツァ」の意味・わかりやすい解説

バンスカービストリツァ
Banská Bystrica

ドイツ語ではノイゾール Neusohl。スロバキア中部の中心都市。ブラチスラバ北東約 160km,低タトリ山脈の南麓フロン川沿いに位置する。古来戦略上の要地で,13世紀に鉱山町として都市権を獲得。 15~16世紀を中心に銀,銅の採掘により栄えた。現在博物館となっている城,鉱山への移民労働者のために建てられたドイツの聖堂,スロバキアの聖堂などがある。 1944年のスロバキア民族蜂起の地としても知られる。第2次世界大戦後,産業,住宅,文化活動などの面で大きな発展がみられた。人口8万 5007 (1991推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「バンスカービストリツァ」の意味・わかりやすい解説

バンスカー・ビストリツァ
ばんすかーびすとりつぁ
Banská Bystrica

スロバキア中部、バンスカー・ビストリツァ県の県庁所在地。人口8万3056(2001)。低タトラ、大ファトラの各山脈とクレムニツァ丘陵に囲まれたズボレン盆地の北側、フロン川の岸辺に位置する。1255年自治都市となり、15~16世紀に銀、銅、鉄鉱石の採掘で栄えた。1944年の対独レジスタンス戦「スロバキア国民蜂起(ほうき)」の拠点になった。市中心の広場にロマネスク様式教会をもつ城が建つ。機械、繊維、木材加工などがおもな工業。マチェイ・ベル大学がある。

[木村英明]

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