普及版 字通 の解説
16画
[字訓] しげる・ふえる・おおい
[説文解字]
[金文]
[字形] 形声
声符は番(ばん)。〔説文〕一下に「艸(くさ)るなり」とあり、ものの育・息することをいう。〔左伝、僖二十三年〕「男女姓を同じうするときは、其の生(しげ)らず」とは、同姓不婚の原則をいう。蠻(蛮)・(藩)と通用して、夷・のように用いる。
[訓義]
1. しげる、草がしげる。
2. ふえる、繁殖する。
3. 多い、さかん、ゆたか。
4. 藩と通じ、まがき、まもる。
5. 蛮と通じ、えびす。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 シゲシ・カクフ・サカユ・カサヌ・カキ・オホカリ・シモト・サカリニ・ヤトイコフ・シモトカキ 〔立〕 シゲシ・カド・カサヌ・カザル・トナリ
[語系]
・樊・(繁)biuanは同声、piuanは声義近く、繁茂・衛の意に用いる。
[熟語]
渥▶・夷▶・育▶・衛▶・援▶・衍▶・華▶・夥▶・貨▶・▶・扞▶・漢▶・畿▶・客▶・境▶・屈▶・語▶・興▶・▶・国▶・佐▶・祉▶・▶・▶・滋▶・実▶・社▶・戎▶・熟▶・庶▶・▶・昌▶・殖▶・臣▶・神▶・人▶・盛▶・僧▶・息▶・賊▶・土▶・舶▶・蛮▶・阜▶・廡▶・▶・輔▶・坊▶・邦▶・茂▶・釐▶・籬▶・▶・廬▶
[下接語]
・熟・諸・生・青・多・南・阜・養
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報