バーネット効果(読み)バーネットコウカ

デジタル大辞泉 「バーネット効果」の意味・読み・例文・類語

バーネット‐こうか〔‐カウクワ〕【バーネット効果】

磁性体が高速で回転することで磁化する現象回転軸方向に磁化され、その大きさは回転の角速度に比例する。磁気回転効果一つで、1914年に米国の物理学者S=バーネット発見

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法則の辞典 「バーネット効果」の解説

バーネット効果【Burnett effect】

磁化されていない鉄棒を,ある軸のまわりに高速で回転させると,微少な磁化を生じる現象.このときに生じる磁化の大きさ HH=γΩ で表される.ここで Ω は回転の角速度,γ は磁気回転比である.これは,アインシュタイン‐ド=ハース効果*あるいは,リチャードソン効果*(磁性体の軸と平行方向に磁場を加えることで磁性体が回転する)とちょうど逆の現象である.

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バーネット効果」の意味・わかりやすい解説

バーネット効果
バーネットこうか
Barnett effect

回転によって磁性体が磁化される現象。磁気回転効果の1つ。 1914年 S.バーネットが発見した。これの逆現象がアインシュタイン=ド・ハース効果である。

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世界大百科事典(旧版)内のバーネット効果の言及

【アインシュタイン=ド・ハース効果】より

…これを他のトルクとつり合わせるか,あるいは⊿Mを周期的に変えて共鳴を測定するなどの方法によってγの測定ができる。 アインシュタイン=ド・ハース効果のように磁性体の磁化と回転運動とが関係する現象は,磁気回転効果と呼ばれるが,これにはアインシュタイン=ド・ハース効果と逆に,磁性体に回転を与えたときに磁化が生ずる現象があり,これをバーネット効果Barnet effectと呼ぶ。【対馬 立郎】。…

※「バーネット効果」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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