バーラル(読み)ばーらる(英語表記)bharal

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バーラル」の意味・わかりやすい解説

バーラル
ばーらる
bharal
[学] Pseudois nayaur

哺乳(ほにゅう)綱偶蹄(ぐうてい)目ウシ科の動物。ヒツジとヤギの中間タイプとみなされている種で、体長115~165センチメートル、体高75~90センチメートル、体重25~80キログラムほどに達する。チベット、ヒマラヤ地方、モンゴル、中国の四川(しせん)省、甘粛(かんしゅく)省などの山地に分布し、3亜種がある。海抜3000~5500メートルの山岳地帯に生息し、群集性があって、冬期には数百頭が集まることがある。夏期には成獣の雄は雄群をつくる。毛色は青灰色で、ブルーシープblue sheepともよばれる。雌の角(つの)はまっすぐで20センチメートルほどしかないが、雄では80センチメートルに達し、V型からS型に左右に広がる。10~11月が発情期で、5~6月の出産期に1産1子を産む。寿命12~18年。

増井光子

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

小学館の図鑑NEO[新版]動物 「バーラル」の解説

バーラル
学名:Pseudois nayaur

種名 / バーラル
別名 / ブルーシープ
科名 / ウシ科
解説 / 足や横腹に黒いもようがあります。400頭ぐらいまでの群れで生活します。
体長 / 1.2~1.7m/肩高75~95cm
体重 / 25~80kg
食物 / 草、木の葉と枝、コケ類
分布 / モンゴル、ヒマラヤ地域。山岳地帯の草地

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