20世紀西洋人名事典 「パトリックホワイト」の解説
パトリック ホワイト
Patrick White
1912.5.28 - 1990.9.30
オーストラリアの小説家,劇作家。
英国出身。
シドニー近郊の牧場主の子として、両親がロンドン滞在中に出生、ケンブリッジ大学に留学、在学中に詩集「耕す人」(1935年)を自費出版、第二次大戦中はイギリス空軍情報将校として中近東に従軍、除隊後「幸福谷」(’39年)、「生者と死者」(’41年)等を発表、’46年帰国して本格的な作家活動に入る。「意識の流れ」の心理主義手法を取り入れた印象派的文体で、「伯母物語」(’48年)、「ボス」(’57年)等で地位を確立、「生体解剖者」(’70年)、「台風の目」(’73年)の出版直後にノーベル文学賞受賞。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報