パラチノース

デジタル大辞泉 「パラチノース」の意味・読み・例文・類語

パラチノース(palatinose)

甘味料一種砂糖原料酵素を作用させて作る。砂糖の42パーセントの甘味で、菓子製造原料に用いる。この甘味料が発明されたドイツの地名プファルツ(Pfalz)の英語名Palatinateにちなむ。

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化学辞典 第2版 「パラチノース」の解説

パラチノース
パラチノース
palatinose

6-O-α-D-glucopyranosyl-D-fructofuranose.C12H22O11(342.30).連鎖球菌Streptococcus bovisから単離される二糖.工業的には,スクロースに対して,細菌に含まれるグルコシルトランスフェラーゼを作用させ,D-グルコピラノシル基をフルクトースの2位から6位に転位させて合成される.水中での組成は,α-フラノース19.7%,β-フラノース80.3% となる.融点122~123 ℃.+97.2°(水).甘味はスクロースの42%.腸内で分解吸収されて栄養分となる.虫歯菌により利用されないので,抗う蝕性甘味剤として広く用いられる.[CAS 13718-94-0]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「パラチノース」の解説

パラチノース

 C12H22O11 (mw342.30).

 イソマルチュロース異性化ショ糖ともいう.ショ糖を微生物の酵素で処理してα1→2結合をα1→6結合にしたもの.還元性がある.グルコースとフルクトースに分解して吸収されるが,吸収速度が遅く,血糖上昇が小さい.非う触性の甘味料として使われる.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

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