日本大百科全書(ニッポニカ) 「パラモリブデン酸塩」の意味・わかりやすい解説 パラモリブデン酸塩ぱらもりぶでんさんえんparamolybdate 七モリブデン酸(6-)イオンMo7O246-の塩の慣用名で、このイオンは正八面体型6配位構造のMoO6単位が頂点の酸素原子を共有しながら7個縮合した構造をもつ。遊離酸は単離されていないが、酸化モリブデン(Ⅵ)をアンモニア水あるいはアルカリ水溶液に溶解して加熱するとアンモニウム塩、アルカリ塩の結晶を得る。 同族元素のタングステンにおいては、パラタングステン酸塩はWO6八面体単位12個が縮合した構造となる。[岩本振武][参照項目] | モリブデン酸アンモニウム パラモリブデン酸塩とパラタングステン酸… 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例