パントテン酸カルシウム(読み)パントテンさんカルシウム(その他表記)calcium pantothenate

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パントテン酸カルシウム」の意味・わかりやすい解説

パントテン酸カルシウム
パントテンさんカルシウム
calcium pantothenate

水溶性ビタミンで,補酵素の構成成分である。生体内に取込まれると組織細胞中でコエンザイムA (CoA) に生合成される。動物実験では,欠乏の際に成長停止,毛髪神経消化管副腎などの障害が認められる。腸内細菌により生成されるので,抗生物質投与により腸内細菌が死滅したような場合に欠乏症をきたす可能性がある。臨床的には成育期,妊娠時,病後回復期などに投与され,また,放射線療法,抗腫瘍剤,ストレプトマイシンなどの副作用防止に用いられる。副作用としては,1日 10~20gを内服で連続投与すると下痢,顔面浮腫などの症状を示すが,投薬を中止すれば消失する。

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栄養・生化学辞典 「パントテン酸カルシウム」の解説

パントテン酸カルシウム

 パントテン酸カルシウム塩で,比較的安定なことから,通常この形でビタミン剤に加えたり,実験飼料に混合したりする.

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デジタル大辞泉プラス 「パントテン酸カルシウム」の解説

パントテン酸カルシウム

ビタミンB5。パントテン酸誘導体にカルシウムを付加したもの。薬剤ではアレルギー用薬、点眼薬などに含有。

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