20世紀西洋人名事典 の解説
ヒューストン・スティワート チェンバレン
Houston Stewart Chamberlain
1855.9.9 - 1927.1.9
ドイツの著作家,音楽評論家。
ポーツマス(英国)生まれ。
ドレスデンで哲学と芸術史を学び、ウィーンに住んで、民族主義的なワーグナー論を書いた。後にバイロイトに転居し、ワーグナーの娘エバと再婚し、1916年ドイツに帰化した。主著の「19世紀の諸基盤」(2巻、1899年)で一種の人種主義的歴史哲学を展開し、第一次世界大戦でのドイツによるゲルマン民族圏の制覇を求めるパン・ゲルマン主義の主張となった。その人種主義はナチズムの思想的基盤となった。兄のバジル・ホール・チェンバレンは日本語学者として有名である。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報