【ひょう】疽(読み)ひょうそ

百科事典マイペディア 「【ひょう】疽」の意味・わかりやすい解説

【ひょう】疽【ひょうそ】

手足の指の先端部の急性化膿性炎症。爪のため膿(うみ)がたまりやすく,しばしば爪下から,腱(けん)・骨・関節に炎症が波及する。疼痛(とうつう)特に夜間痛が激しい。早期サルファ剤抗生物質で治療する。重症の場合は抜爪排膿を要することがある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「【ひょう】疽」の意味・わかりやすい解説

ひょう疽
ひょうそ
felon

手足の指,ことに手の指の急性化膿性炎症。おもにブドウ球菌感染によって起る。代表的なものは指の末節端の屈側の皮下蜂巣炎であるが,爪側にも好発する。指骨皮膚の間の結合組織脂肪組織があたかも閉鎖腔のような構造をしているので,この部位の炎症は独立疾患として取扱われる。激痛を伴うのが特徴である。化学療法や抗生物質によって治癒する例がふえたが,切開しなければならないものもある。

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