ビガバトリン製剤(読み)ビガバトリンセイザイ

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「ビガバトリン製剤」の解説

ビガバトリン製剤

製品名
サブリル(サノフィ、アルフレッサファーマ)

 点頭てんかん(ウエスト症候群)に対する治療に用いられます。スパズム(短時間のけいれん性収縮)の消失・頻度の減少、ヒプスアリスミア脳波の異常)の消失・改善などの効果が認められます。


 過敏症状(発疹ほっしん、かゆみなど)、視野障害、視力障害、視神経萎縮、視神経炎、てんかん重積状態、ミオクローヌス発作、呼吸障害、脳症症状(鎮静混迷錯乱、意識障害など)、頭部MRI検査での異常が現れることがあります。このような症状が現れたら使用を中止して、ただちに医師に報告してください。


 そのほかに、激越(感情の高ぶり)、不眠症、傾眠、浮動性めまい、食欲減退などが現れることがあります。


①散剤です。1日あるいは1回の服用量・服用時間・服用回数、服用期間については医師・薬剤師の指示を守り、かってに中止したり、減量・増量しないでください。


②この薬を使用するには、サブリル処方登録システム(SRSP)への登録が必要となります。


 SRSPの既定にしたがった眼科検査を受けることがありますので、決められた検査は必ず受けてください。


 また、頭部MRI検査も定期的に行いますので、必ず受けてください。


③この薬の成分で過敏症をおこしたことのある人、SRSPの規定を守ることができない人は使用できません。また、黄斑症・網膜症緑内障または視神経萎縮をおこしたことのある人・これらの合併症がある人、網膜症あるいは緑内障を引き起こすおそれがある薬剤を使用中の人、腎機能障害のある人、精神病性障害・うつ病・行動障害をおこしたことのある人は使用できないことがあります。あらかじめその旨を医師に報告してください。


③ねむけ、注意力・集中力・反射運動能力の低下がおこることがあるので、自動車運転や危険を伴う作業は避けてください。


④この薬を使用中に、ほかの薬を使用する必要が生じたときは、必ず医者に報告してください。


 ヒドロキシクロロキン硫酸塩製剤プレドニゾロン製剤フェニトイン製剤などと併用すると副作用が現れたり、この薬や併用薬の作用が増強したり低下することがあります。

出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報

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