ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビララス」の意味・わかりやすい解説
ビララス
Vilaras, Ioannis
[没]1823.12.28. ツェペロボ
ギリシアの詩人。フリストプウロスと並んで近代文学の黎明期を代表する。エピロスで成長し,イタリアで学び医者となり,ヨアニナでオスマン帝国の豪族アリー・パシャに仕えた。生前に出版されたのは『現代ギリシア語』Romeiki glossa(1814)のみであるが,これはギリシアの島々など辺地に伝わる民謡の言語を新しい文章語の基盤におこうとするビララス年来の主張をまとめたもので,のちの民衆語運動の先駆をなす。作品は没後『詩と散文』Poiimata kai peza(1827)にまとめられた。
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