現代外国人名録2016 「ビリービーン」の解説
ビリー ビーン
Billy Beane
- 職業・肩書
- 元大リーグ選手 アスレチックス上級副社長 元アスレチックスGM
- 国籍
- 米国
- 生年月日
- 1962年3月29日
- 出生地
- フロリダ州オーランド
- 本名
- Beane,William Lamar
- 経歴
- 父は海軍軍人で、中流家庭に生まれる。高校時代から運動神経抜群で、アメリカンフットボールでクォーターバックを務め、バスケットボールでも得点王に輝いた。特に野球の才能を見込まれ、1980年ドラフト1巡目全体23番目で指名を受け、メッツに入団。同期にダリル・ストロベリーがいた。抜群の身体能力から将来を嘱望され、’84年9月メジャーデビューするもレギュラーに定着できず、’86年ツインズ、’88年タイガース、’89年アスレチックスと移籍。’90年相手チームの視察を行うアドバンススカウト転身を志願して現役を引退。この間、’87年ツインズ、’89年アスレチックスがワールドシリーズを制し、ベンチ要員ながら優勝を経験している。大リーグでの通算成績は、実働5年、148試合出場、3本塁打、打率.219。’93年アスレチックスのゼネラルマネージャー(GM)であったサンディ・アルダーソンの目にとまり、GM補佐としてフロント入り。’97年アルダーソンの後任としてGMに就任した。アルダーソンが“セイバーメトリックス”という科学的手法を用いた野球データ分析を重視していたことからその影響を受け、就任後はその路線を徹底。大リーグ全体でも最下位に近い資金力ながら“セイバーメトリックス”を根幹に据えたドラフト戦略や若手育成により効率的な補強を行い、2001年、2002年と連続で100勝以上を達成。辣腕GMとして名を馳せ、球団運営に革命を起こした。2003年アスレチックスがいかに強豪チームになったかを描いたマイケル・ルイスのノンフィクション「マネー・ボール」が出版されて、広くその球団運営が注目を集め、2011年にはベネット・ミラー監督、ブラッド・ピット主演で映画化された。2015年競技担当の上級副社長に昇進。同年オランダ・プロサッカー1部リーグAZアルクマールの顧問に就任、“セイバーメトリックス”を使った選手のプレー向上やチーム刷新を担当する。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報