ワールドシリーズ(読み)わーるどしりーず(その他表記)World Series

翻訳|World Series

デジタル大辞泉 「ワールドシリーズ」の意味・読み・例文・類語

ワールド‐シリーズ(World Series)

米国メジャーリーグで、ナショナルリーグアメリカンリーグの各優勝チームが7回戦制で行う選手権試合。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ワールドシリーズ」の意味・読み・例文・類語

ワールド‐シリーズ

  1. 〘 名詞 〙 ( [アメリカ] World Series ) アメリカのプロ野球で、毎シーズン公式戦終了後、ナショナルリーグとアメリカンリーグの各優勝チームが、七回戦制で行なう選手権試合。〔モダン用語辞典(1930)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ワールドシリーズ」の意味・わかりやすい解説

ワールド・シリーズ
わーるどしりーず
World Series

アメリカ大リーグメジャー・リーグ)のナショナル・リーグ(ナ・リーグ)とアメリカン・リーグ(ア・リーグ)の優勝チームどうしによる「世界一決定戦」。7回戦制(1903、1919~1921年は9回戦制)で行われ、先に4勝したチームが文字どおり「世界一」となる。

 1876年のナ・リーグに続いて、1901年にア・リーグがメジャー・リーグ宣言をして、二大リーグ時代となり、1903年に第1回ワールド・シリーズが開催された。翌1904年はナ・リーグが対戦を拒否したため中止となったが、1905年に両リーグが和解して再開。それ以後、野球シーズンの最後を飾る恒例行事として毎年10月に行われ、「フォール・クラシックfall classic」(秋の伝統劇)ともよばれる。幾多のドラマが生まれ、全米中の野球ファンを魅了、二度の世界大戦中も予定どおり強行し、アメリカ最大のスポーツイベントへと発展した。1994年には選手会による長期ストライキの影響で90年ぶりのシリーズ中止という異例の事態に陥り、大リーグの人気は一時低迷したが、インターリーグ(両リーグ間の交流試合)の導入や、「ワールドツアー」、外国人選手増加といった国際戦略などによってふたたび人気を博し、ワールド・シリーズは全世界の野球ファンが注目するイベントとなっている。

[福島良一 2024年5月17日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ワールドシリーズ」の意味・わかりやすい解説

ワールドシリーズ
World Series

アメリカのプロ野球大リーグの二大リーグであるナショナルリーグアメリカンリーグの優勝チームによって行なわれる選手権試合。第1回ワールドシリーズは 1903年ボストン・ピルグリムズとピッツバーグ・パイレーツの間で行なわれた。毎年両リーグの公式試合終了後,地区シリーズ,リーグ優勝決定戦を経て開催される。7回戦制で,4勝先取したチームが優勝する。 1994年アメリカ大リーグ史上例をみない長期ストライキのためワールドシリーズが中止となった。日本でもワールドシリーズにならって 1950年からセントラルリーグ,パシフィックリーグ両リーグの優勝チームによる日本シリーズが始まった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

知恵蔵 「ワールドシリーズ」の解説

ワールドシリーズ

大リーグのナショナル、アメリカン両リーグ優勝チームによるナンバーワン決定戦。まず、各リーグの3地区の各1位チームと、2位チームの中で最も勝率の高いチームにワイルドカードを与えた計4チームが5試合の地区プレーオフを行って2チームを決定する。ワイルドカードを含め勝率が重なった場合、1試合のプレーオフが行われる。こうして決められた2チームでさらに、7戦によるリーグ・プレーオフを行い、両リーグ・チャンピオンが、7戦のシリーズでナンバーワンを決定する。第1回のワールドシリーズは1903年に行われ、05年から毎年戦われてきたが、94年は労使協定交渉のもつれから選手側が長期ストライキを組んだために開催されなかった。

(武田薫 スポーツライター / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

世界大百科事典(旧版)内のワールドシリーズの言及

【アメリカ大リーグ】より

…続いて,これを勝ち抜いた同リーグ2チームが7回戦制のリーグ・チャンピオンシップを戦い,リーグ・チャンピオンを決定する。最後にリーグ・チャンピオン同士で7回戦制のワールド・シリーズを戦い,ワールド・チャンピオンを決定する(図)。
[歴史]
 大リーグの歴史は19世紀にさかのぼるが,現在のようなリーグ組織が整ったのは1900年以降である。…

【野球】より

…当時はそれぞれ8球団で,観客はナ・リーグが190万人,ア・リーグが170万人を動員し,上々のすべり出しだった。03年には両リーグ間の調停のためナショナルコミッションが生まれ,その結果各リーグの優勝チームで争う〈ワールド・シリーズ〉が開かれるようになった。第1回はア・リーグのボストン・レッドソックスが5勝3敗でナ・リーグのピッツバーグ・パイレーツを下し,ここに2メジャー・リーグ制は確立した。…

※「ワールドシリーズ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android