ピエモンテ州(読み)ピエモンテ(その他表記)Piemonte

デジタル大辞泉 「ピエモンテ州」の意味・読み・例文・類語

ピエモンテ(Piemonte)

イタリア北西部にある州。ポー川の上流域でアルプス山脈に接する。自動車などの工業が盛ん。19世紀にはサルデーニャ王国事実上の中心地としてイタリア王国統一の中核となった。アスティ県・アレッサンドリア県・ベルチェリ県・ベルバーノ‐クジオ‐オッソラ県・クーネオ県・トリノ県・ノバーラ県・ビエッラ県がある。州都トリノ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピエモンテ州」の意味・わかりやすい解説

ピエモンテ〔州〕
ピエモンテ
Piemonte

イタリア北西部の州。州都トリノ。西と北はアルプスによってかぎられ,東はロンバルディア平原に向かって開け,ポー川の上流域を占める。古代にはペデモンティウム(山のふもと)と呼ばれた地方で,中世にはランゴバルド王国(→ランゴバルド族)やフランク王国の一部となり,11世紀末にはサボイア家が進出し,フランス領を経て,のちにイタリア王国の核心部をなすにいたった。イタリアで最も肥沃な農牧地域の一つで,コムギ,米,野菜,果実などのほか畜産物も豊富。特にポー川の南丘一帯は,古くから良質のワイン生産地として名高く,ランゲ,ロエロ,モンフェラートのぶどう畑の景観が,2014年世界遺産の文化遺産に登録された。山地では木材を産するほか,水力発電がピエモンテ州の工業発展の重要な支えとなっている。面積 2万5399km2。人口 434万1733(2006推計)。

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