ピラジン(英語表記)pyrazine

改訂新版 世界大百科事典 「ピラジン」の意味・わかりやすい解説

ピラジン
pyrazine


1,4-ジアジンの別名。窒素2原子をもつ6員環芳香族複素環化合物の一つ。窒素2原子がパラ位に位置しているのでパラジアジンともよばれた。ヘリオトロープ様の芳香をもつ。融点57℃のプリズム状結晶,沸点116℃。水,エチルアルコール,エーテル可溶で弱塩基性を示す。ピラジンの誘導体にはスルファメトピラジン(サルファ剤),ピラジナミド抗結核剤)などがある。
ピリダジン →ピリミジン
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

化学辞典 第2版 「ピラジン」の解説

ピラジン
ピラジン
pyrazine

1,4-diazabenzene.C4H4N2(80.09).パラジアジンともいう.アミノアセトアルデヒドを塩化水銀(Ⅱ)と水酸化ナトリウムとで酸化的自己縮合させると得られる.ヘリオトロープ様の香りをもつ無色の結晶.融点57 ℃,沸点116 ℃.1.031.1.4953.水,エタノール,エーテルに可溶.昇華性があり,水蒸気蒸留ができる.芳香族性と第三級アミンの性質をもつ.還元すればピペラジンになる.[CAS 290-37-9]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「ピラジン」の解説

ピラジン

 C4H4N2 (mw80.09).

 食品を焼いた際にできる物質で,焙焼香の芳香成分.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピラジン」の意味・わかりやすい解説

ピラジン
pyrazine

アミノアセトアルデヒドを水酸化ナトリウムと塩化水銀 (II) により酸化させると生成する。無色柱状晶。融点 47℃。水,エチルアルコール,エーテルに溶ける。

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