ピンスク(英語表記)Pinsk

改訂新版 世界大百科事典 「ピンスク」の意味・わかりやすい解説

ピンスク
Pinsk

ベラルーシ共和国中南部,ブレスト州の都市。人口13万0268(2004)。すでにキエフ・ロシアの時代から名を知られる古い都市で,現在も多くの歴史的遺跡を残している。ピナ川がプリピャチ川に合流するところに位置し,13世紀にはこの水運を利用して多数の商人手工業者が集まり,大いに繁栄した。その後は他のベラルーシ西部地域と同様に帰属先が転々とした。すなわち,14世紀からリトアニア領,16世紀から18世紀末まではポーランド領,その後はロシア領となったが,第1次世界大戦後再びポーランド領となり,現在の状態になったのは第2次世界大戦後からである。古くから水運とポレシエ地方の森林資源を利用した木材加工業が盛んであったが,この傾向は今日まで続き,合板,家具,建築資材などを出荷している。そのほか繊維工業や食品工業なども盛んである。ポレシエ地方の中心に位置することから,共和国の土地改良事業の中心基地にもなっている。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピンスク」の意味・わかりやすい解説

ピンスク
Pinsk

ベラルーシ南西部,ブレスト州の都市。州都ブレストの東約 160km,ピナ川とプリピャチ川の合流点にある河港都市。 1097年の記録に現れる古都で,プリピャチ川水運の交易により繁栄。 13~16世紀にはリトアニア領,1569~1793年ポーランド領,のちロシア領。第1,2次世界大戦の戦間期には再びポーランド領となる。造船,船舶修理,合板,家具,人工皮革,ビール,メリヤス,アマ加工などの工業がある。ブレストとゴーメリを結ぶ鉄道が通る。人口 12万 3800 (1991推計) 。

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