フィリピン音楽(読み)フィリピンおんがく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フィリピン音楽」の意味・わかりやすい解説

フィリピン音楽
フィリピンおんがく

1946年に独立したフィリピンにおける音楽は,ほかの東南アジア諸国より西洋音楽が早くから普及していた。民俗音楽もスペイン系が多い。しかし 16世紀以前の長い年月の間,インドネシア系,マレー系の音楽の影響下にあり,また数千の島には多民族が固有の音楽を伝承している。なかでも北部のルソン島の北端近くの山地に住むイゴロット族,南部のミンダナオのイスラム教徒の音楽は,インドネシアのガムランに似た合奏をもつなど多彩である。口琴 (ジューズ・ハープ) ,鼻笛,ゴング琴などの原始楽器のほかに,イスラム時代のインドネシアから渡った二弦琴クジャビ,木琴,ゴング琴などが特徴的で,スペイン時代に渡来したギター,マンドリン,バイオリンが手作りの民俗楽器となったものもある。独立後,西洋音楽が盛んになるとともに,民族音楽の保存,研究も始められた。

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