フォンダン(読み)ふぉんだん(英語表記)fondant フランス語

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フォンダン」の意味・わかりやすい解説

フォンダン
ふぉんだん
fondant フランス語

砂糖に水を加え、一定の温度(110~140℃ぐらい)まで煮沸したものを40℃まで冷却して、麺棒(めんぼう)、ミキサーなどですり、純白に仕上げたもの。ケーキやクッキー装飾、たとえばエクレアの上面につけたり、チョコレート衣をつくるときに用いる。白ワインを加えて伸ばし、各種菓子の上面にかける。純白なフォンダンは、紅などの色素で好みの色付けをすることもできる。またフォンダンを芯(しん)にして、チョコレート衣をかけたキャンディー、チョコレートクリームやフルーツペーストを芯にしてフォンダンをかけたボンボンなどがある。なお、フォンダンは使用の際、湯煎(ゆせん)にして、白ワインで溶かしてから使う。密閉した容器に入れておくと、長期間保存することもできる。最近はフォンダン専門の工場もでき、大量に製造され、市販されている。

[小林文子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例