フランツヨシフ諸島(読み)フランツヨシフしょとう(英語表記)Zemlya Frantsa-Iosifa

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フランツヨシフ諸島」の意味・わかりやすい解説

フランツヨシフ諸島
フランツヨシフしょとう
Zemlya Frantsa-Iosifa

ロシア北西部,バレンツ海北部にある島群。アルハンゲリスク州に属する。総面積1万 6134km2。 191の島より成り,3群に分れる。オーストリア海峡により分けられた東の一群はビリチェク島,グレエムベル島など比較的大きな島から成る。オーストリア海峡とブリテン海峡にはさまれた中央部の一群は島数が最も多く,ブリテン海峡以西の一群に諸島中最大の島ゲオルグ島がある。全面積の 85%以上は氷河でおおわれ,最高点はビネルノイシュタット島の 620mである。ホッキョクギツネ,ホッキョクグマや多くの鳥類が生息する。定住者はいないが,恒久的な気象観測所が設置されている。 1873年オーストリア=ハンガリー帝国の探検隊により発見され,皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の名を記念して命名された。 1926年ソ連が領有を宣言した。

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