ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブッシュネル」の意味・わかりやすい解説
ブッシュネル
Bushnell, David
[没]1824. ジョージア,ウォレントン
アメリカ合衆国の発明家。潜水艦の生みの親として知られる。 1775年にエール大学を卒業後,アメリカ独立戦争の勃発をうけてセイブルックに赴き,手動でスクリューを回して水中を進む亀型の潜航艇『タートル』を建造した。タートルは機雷を搭載,敵艦に仕掛けられるようになっており,イギリス艦隊に何度か攻撃を試みた。しかし水中航行には成功したものの,攻撃は失敗に終わった。その原因の一つは,体力的な問題から,ブッシュネルが艦の操縦に必要な数々の難しい作業をこなしきれなかったことである。にもかかわらず,ブッシュネルはジョージ・ワシントン総司令官に工兵隊を任され,ウェストポイント駐在のアメリカ陸軍工兵部隊大尉にまで昇進した。のちに医学を学び,ウォレントンで開業医となった。
ブッシュネル
Bushnell, Horace
[没]1876.2.17. ハートフォード
アメリカの会衆派牧師,自由主義神学者。宗教的自由主義の父と呼ばれる。法律を学んだが,1831年に決定的な宗教体験に遭遇し,ハートフォードの北部組合教会牧師となった (1833~59) 。また 59年バークリーに学校を創設したが,これが現在のカリフォルニア大学に発展した。アメリカ的宗教教育の理論づけを行い,幼児洗礼と家庭教育を重視し,教育よりも養育 nurtureを行うべきだと説いた。主著『キリスト教的養育』 Christian Nurture (47) 。
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