スクリュー

デジタル大辞泉 「スクリュー」の意味・読み・例文・類語

スクリュー(screw)

船舶で、原動機回転力を推進力に変えるプロペラ型推進装置スクリュープロペラ
ねじ。ねじくぎ

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精選版 日本国語大辞典 「スクリュー」の意味・読み・例文・類語

スクリュー

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] screw ) 一般の動力船に用いられる推進器。数枚の金属製のねじれた羽根を組み合わせたもので、動力軸の回転によって水中でまわり、船に推進力を与える。スクリュー‐プロペラ。プロペラ。暗車
    1. [初出の実例]「螺旋(スクリュー)を備ふるを螺旋機械(スクリューインヂン)と云ひ」(出典:舶用機械学独案内(1881)〈馬場新八・<著者>吉田貞一〉後)
    2. 「コンパスとスクリューを失った難破船のやうに」(出典:橇(1927)〈黒島伝治〉九)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スクリュー」の意味・わかりやすい解説

スクリュー
screw propeller

ねじ,螺旋形のものを意味する英語であるが,日本では船のスクリュープロペラをさす。軸に2枚から5枚程度の羽根がつき,これをモータで回転させて船を推進させる。プロペラが1回転で軸方向に進む距離ピッチといい,普通は初めに設計して製作したピッチを,使用中に変更できない固定ピッチプロペラであるが,プロペラのピッチを変えることによって速度を変える可変ピッチプロペラも一部で使われている。プロペラの個数によって,一軸船から四軸船まである。スクリュープロペラが船に使われだしたのは 19世紀に入ってからであるが,他の推進方法より利点が多いため,現在はほとんどの船が使っている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「スクリュー」の意味・わかりやすい解説

スクリュー
すくりゅー
screw

原動機の回転力を推進力に変えて船を推進させる装置。航空機のプロペラと同じ働きをするもので、一般にはスクリューとよばれるが、船舶関係用語としてはスクリュープロペラ、略してプロペラとよぶのが普通である。

[森田知治]

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世界大百科事典(旧版)内のスクリューの言及

【ねじ】より

…この円筒表面のつる巻線に沿って,断面の一様な突起をつけた品物(部品)を総称してねじという。螺子(らしとも読む),捻子,捩子などの字があてられ,スクリューということもある。 ねじはあらゆる分野で大量に使用されており,その用途は,機械や構造物の部分どうしを強固に結合するための締結用(ボルト,ナット,木ねじなど),回転運動を直線運動に変換する運動用(工作機械の送りねじ,親ねじなど),微細な位置決め(デバイダーやコンパスの開きの調節など),微小寸法の拡大・指示(マイクロメーターのスピンドルなど),大きな力を発生させる倍力用(ジャッキ,万力など)に大別される。…

【プロペラ】より

…船や飛行機に推力を与える推進装置。船の場合,スクリュープロペラscrew propellerあるいは単にスクリューとも呼ばれる。円筒形をしたボス(ハブとも呼ぶ)に羽根をつけ,回転させて軸方向の力を発生させるもので,流体力学的には風車,扇風機,軸流ポンプなども同じ原理に基づいている。…

※「スクリュー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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