ブラックウッド(読み)ぶらっくうっど(英語表記)Algernon Blackwood

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブラックウッド」の意味・わかりやすい解説

ブラックウッド
ぶらっくうっど
Algernon Blackwood
(1869―1951)

イギリスの怪奇恐怖小説作家。ケント名門の生まれ。18世紀のゴシックロマンスから発する超自然の怪異を扱った、イギリス独特の恐怖小説を代表する作家の1人。幻想オカルトを中心にしたバラエティーに富む短編を200編近く、長編を約10編書いた。オカルト探偵ジョン・サイレンスを登場させたSF的な作品もある。後年はテレビ、ラジオにも出演し、自作を朗読して人気を博した。ロンドンに没。

[梶 龍雄]

『紀田順一郎訳『ブラックウッド傑作選』(創元推理文庫)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブラックウッド」の意味・わかりやすい解説

ブラックウッド
Blackwood, William

[生]1776.11.20. エディンバラ
[没]1834.9.16. エディンバラ
イギリスの出版業者。 1817年『エディンバラ・マンスリー・マガジン』 (のち『ブラックウッズ・エディンバラ・マガジン』) 誌を創刊,ライバルの『エディンバラ・レビュー』に対抗して保守派として活躍し,L.ハントらを論難した。同誌には W.スコットド・クインシーも寄稿した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android