ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブランダン」の意味・わかりやすい解説
ブランダン
Brandão, Raul Germano
[没]1930.12.5. リスボン
ポルトガルの作家。 1888年ポルトの陸軍学校に入学。文学に強い関心をもち,見習い士官としてリスボンに移ってからジャーナリズムに関係,象徴主義に近づく。 1912年陸軍少佐で退役し,おもにギマランイスの別荘で文学活動を続けた。代表作,短編『印象と風景』 Impressões e Paisagens (1890) ,長編『貧しい人々』 Os Pobres (1906) ,戯曲『最大の罰』O Maior Castigo (02) ,抒情的ルポ『漁夫』 Os Pescadores (23) ,『未知の島』 Ilhas Desconhecidas (27) ,『回想録』 Memórias (3巻,19~33) など。
ブランダン
Brandão, Frei António
[没]1637.11.27. アルコバッサ
ポルトガルの年代記作者,聖ベルナルド会修道士。 B.ブリートのあとをうけて,1632年『ルジターニア君主国』 Monarquia Lusitanaの第3部,第4部,エンリケ伯からアフォンソ3世までを書く。なお,この作品は甥のフランシスコが,彼の死後,あとを続けてディニス王の治世 (1279~1325) の終りまでを書いた。
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