ブランド・ロイヤルティ(その他表記)brand royalty

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブランド・ロイヤルティ」の意味・わかりやすい解説

ブランド・ロイヤルティ
brand royalty

消費者個人あるいは集団が,市場に存在するブランド群の中の一つ,あるいは複数のブランドに対して偏った好みを示し,ある程度長期的に反復購買すること。したがって,無関心さから習慣的あるいは低価格のために特定ブランドを反復購買している場合は,ブランド・ロイヤルティがあるとはいえない。これは企業が展開するマーケティングミックスによって形成されるが,競争が激化している今日では,安定的な市場確保のために,この形成は重要な課題となっている。しかし一方で,ロイヤルティの高いブランドを持つ企業はそれに固執するために,消費者ニーズの変化や,革新的な競合製品の開発,あるいは出現への対応に遅れをとる危険性もある。

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ブランド用語集 「ブランド・ロイヤルティ」の解説

ブランド・ロイヤルティ

ブランド・ロイヤルティとはブランドに対する顧客の忠誠心、愛着のことをいう。ブランド・エクイティの核となる。顧客はブランドに対するロイヤルティの水準によって絶対的支持層・積極的支持層・習慣的支持層・消極的支持層・無関心層に分類される。より上位の水準に位置する顧客を増やすことで収益性を高めることが可能になる。

出典 (株)トライベック・ブランド戦略研究所ブランド用語集について 情報

世界大百科事典(旧版)内のブランド・ロイヤルティの言及

【ブランド】より

…通常,主要なメーカー・ブランドはナショナル・ブランドであるので,メーカー・ブランドの代りにナショナル・ブランドという表現が用いられることがある。 企業が自社の製品にブランドを付与するのは,それを競争相手の製品から明確に区別するためであるが,それは,消費者のブランド・ロイヤルティbrand loyaltyの存在と無関係ではない。ブランド・ロイヤルティは,ブランド選択において,消費者がある特定のブランドに対してもつ好意的な態度,および,それに基づくそのブランドの反復的購買を指し,購買頻度が高く,その品質が事前に確認できないような製品ほど,それが生ずる傾向が高いとされている。…

※「ブランド・ロイヤルティ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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