最新 地学事典 「ブルカノ火山」の解説
ブルカノかざん
ブルカノ火山
Vulcano volcano
地中海リパリ諸島の南端に位置する島を構成する複合成層火山。島は北西~南東に伸長し(8km×4km),その南東部は海抜350~400mの台地。台地は数個の成層火山(?)や火山砕屑丘が重なった複合火山体で,中央部には陥没火口があるが,後の噴出物で埋められている。ブルカノ火山ではここをピアノ(piano,この語は古くは火山体の緩傾斜部分を意味する普通名詞として用いられた)という。島の北西部は若い円錐形の火山体,Gran Cratere(Gran Cone)が占める。基底の直径2km, 海抜390m, 山頂に直径500mの火口がある。歴史時代にしばしば爆発的噴火(ブルカノ式噴火)をした。島の北端に小成層火山Vulcanelloがあり,BC126年とBC91年の噴火でVulcano島に接続した。島を構成する岩石は玄武岩質安山岩・粗面安山岩・粗面岩・流紋岩等である(SiO252~78%)。
執筆者:荒牧 重雄
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

