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粗面安山岩 そめんあんざんがんtrachyandesite

岩石学辞典の解説

粗面安山岩

ミシェル─レヴィは細粒の噴出岩で,粗面岩安山岩の中間の岩石に命名した[Michel-Levy:1894].斑晶はオリゴクレースまたはアンデシンと,何らかのマフィック鉱物で,石基は斜長石とカリ長石の粗面岩質である.鉱物種はラタイトと同様である.ブレガーは粗面安山岩をモンゾニ岩に相当する噴出岩として用いた[Brögger : 1895].粗面岩はラタイトと同義と考えられているが,ストレッケアイゼンは粗面安山岩はラタイトとラタイト安山岩(latite-andesite)を含むと考えて区別している[Streckeisen : 1967].

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

そめんあんざんがん【粗面安山岩 trachyandesite】

アルカリ岩系に属する中性の火山岩の名称の一つ。レータイトlatiteとよぶこともある。斑晶鉱物としてはカンラン石,チタンオージャイト,エジリンオージャイト,斜長石,アルカリ長石を含み,ネフェリン,リューサイトなど準長石族は含まない。安山岩よりはアルカリの多い化学組成をもつ。日本では島根県隠岐の島後に産出する。【宇井 忠英】

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

粗面安山岩
そめんあんざんがん
trachyandesite

安山岩と粗面岩の中間の化学組成をもつ、アルカリ岩系列の火山岩で、比較的カリウムを多く含む。レータイトlatiteともいう。ほぼ等量のカリ長石と斜長石(中性長石(アンデシン)―灰曹(かいそう)長石(オリゴクレース))の斑晶(はんしょう)と、細かい短冊状の長石がほぼ平行に配列した石基からなる。斑晶として橄欖(かんらん)石、普通輝石(オージャイト)、アルカリ長石を含むことがある。石基はアルカリ長石と少量の斜長石、磁鉄鉱、チタン鉄鉱、黒雲母(くろうんも)、橄欖石、チタンに富む普通輝石、エジリン輝石質普通輝石(エジリンオージャイト)、ガラスなどからなる。[千葉とき子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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