プラエネステ(英語表記)Praeneste

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プラエネステ」の意味・わかりやすい解説

プラエネステ
Praeneste

古代イタリア,ラチウム地方の都市。現パレストリナ。アペニン山脈の丘の上にあって,伝説ではオデュッセウスの子テレゴヌスが建設したとされる。前7世紀にエトルリア文化が栄え,ラテン都市とともにローマと戦ったが敗れ,ローマからの亡命者受入れ地となり,前 90年自治都市 (ムニキピウム ) となった。前 82年マリウス派の拠点となったため L.スラの攻略を受け,彼の植民によって市街はふもとに移った。前1世紀頃建てられたフォルツナ神殿は有名。またアウグスツス,ハドリアヌスらの皇帝プリニウス (小) らの別荘地でもあった。

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