プーリア州(読み)プーリア(その他表記)Puglia

デジタル大辞泉 「プーリア州」の意味・読み・例文・類語

プーリア(Puglia)

イタリア南東端にある州。東にアドリア海を、南にタラント湾を臨む。アルベロベッロなど独特な観光地が多い。タラント県・バリ県・バルレッタ‐アンドリア‐トラーニ県・フォッジア県・ブリンディジ県・レッチェ県がある。州都バリ。プッリャ。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プーリア州」の意味・わかりやすい解説

プーリア〔州〕
プーリア
Puglia

イタリア南部東端,長靴状半島のかかとの部分を占める州。州都バリ。アペニン山脈が次第に低くなって石灰岩の高原に移行する地帯で,北側はアドリア海に,南側はタラント湾に面する。古くはギリシア植民地がつくられ,前4世紀頃ローマが占領し,その後ゴート人,ランゴバルド,ビザンチンなどに次々と支配された。 12世紀以後シチリア王国,ナポリ王国に組入れられ,1860年サルジニア王国に併合された。フォッジャ地方を除くと平野は少く,カルスト地形が発達した石灰岩高原が続く。大土地所有制が残り,ヒツジ放牧も多かったが,減少しつつある。地味は肥沃で,コムギカラスムギ,タバコ,オリーブ,ブドウアーモンドイチジク,野菜を栽培する。ボーキサイトを産出し,オリーブ油の生産が盛ん。第2次世界大戦後,南部開発に力が注がれ,タラントなどの都市に製鉄,石油化学などの近代工業が興っている。面積1万 9347km2。人口 397万 525 (1991推計) 。

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