アルベロベッロ

デジタル大辞泉 「アルベロベッロ」の意味・読み・例文・類語

アルベロベッロ(Alberobello)

イタリア南部にある村。トゥルッリと呼ばれる円錐形屋根をもつ住居で知られている。トゥルッリは、16世紀の半ばから約100年間、開拓農民用住居としてつくられたもので、石を積み石灰を塗って仕上げた壁と、一つの部屋ごとに一つずつ載った円錐形の屋根が特徴。1996年「アルベロベッロのトゥルッリ」として世界遺産文化遺産)に登録された。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界遺産情報 「アルベロベッロ」の解説

アルベロベッロ

青い空に白い家々が並び、まるでおとぎの国に来たような錯覚に陥ってしまうような町、アルベロベッロ。建物の間を縫うように広がる道路迷路のように入り組んでいます。この町のシンボルと言えば、なんといっても円錐形のとんがり屋根をもつ白い家「トゥルッリ」です。トゥルッリ建築とこれらの建物が作り出す街並みは、はじめて見た誰もが驚くに違いありません。見どころとしては、みやげ物屋が並び観光地化された「アイア・ピッコラ地区」と、今でも普通の生活が営まれている住宅街「リオーネ・モンティ地区」があります。

出典 KNT近畿日本ツーリスト(株)世界遺産情報について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アルベロベッロ」の意味・わかりやすい解説

アルベロベッロ
あるべろべっろ
Alberobello

イタリア南部、プーリア州バリ県の町。人口1万0855(2001国勢調査速報値)。ムルジェとよばれる広大な石灰岩台地の上に位置する。町の中核をなす「モニュメント地帯」には、この地方に特有な円錐(えんすい)形の屋根をもったトゥルッリといわれる家屋が1000軒以上も建ち並び、その独特の景観が観光客をひき寄せている。付近ではブドウオリーブアーモンドなどが栽培される。

[堺 憲一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android