改訂新版 世界大百科事典 「ヘイマンス」の意味・わかりやすい解説
ヘイマンス
Paul Hymans
生没年:1865-1941
ベルギーの政治家。最初ブリュッセルで弁護士,ジャーナリストとして活躍。ブリュッセル自由大学教授(1897-1918),自由党の下院議員(1900-40)となり,同党の指導者として頭角を現した。第1次大戦下,ドイツ軍のベルギー侵略とともに国務大臣として入閣し,続いてフランスへ亡命したベルギー政府の駐英大使,経済相となる。戦後は外務大臣(1918-20,24-25,27-34,34-35)を歴任し,ベルサイユ講和会議ではベルギー代表としてドイツの賠償金が優先的にベルギーに支払われるべきことを列国に承認させた。国際連盟のベルギー代表をつとめ(1920-26,28-35),国際外交を推進し,また司法大臣(1926-27),無任所大臣(1935-36)に就任。
執筆者:栗原 福也
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報